Extended Highlight機能について

Extended Highlight（以下：拡張ハイライト）は、2024年1月20日付のRED公式ドキュメントによると、V-RAPTOR [X]およびV-RAPTOR XL [X]のRED Global Visionのベータ機能となっています。今後のリリース段階への工程の中で、下記の情報は変更になる可能性があります。

この機能の目的

撮影対象の非常に明るい部分の色とディティールを、より多くキャプチャするために設計されました。複数の露光により、ポストプロダクション工程で再構築できます。このことから、REDDRAGONの頃に登場した、HDRモードの手法に似ているのかもしれません。当時は、R3Dファイル内にオリジナルともう一つの露出設定の2種類記録して、後処理でミックスできるものでした。すでに公開されているスペックシートには、拡張ハイライト機能を使用すると、記録時間が短くなるなどのトレードオフが起きると書かれています。Phantom Trackというキーワードも併記されていることから、複数の露出情報を記録しているものと想像できます。

使用上の注意点

先に書いたように、Phantom Trackで複数データを記録することから、動きの激しい被写体では、期待しないモーションブラーが発生することもあり得るでしょう。この拡張ハイライト機能は、ポストプロ工程で無効にすることができるので、結果が思わしくない場合には、ベース露出のデータのみを採用することもできるようです。